サーミスタを使用する場合の一般的な選定方法を紹介します。
サーミスタを選ぶうえで大切なことはご使用いただく温度領域をご確認いただく必要があります。SEMITECのサーミスタは、様々な用途に対応するため、色々な温度領域に対応したサーミスタ(センサコアとなる素子)を準備しております。
図1に、温度領域におけるサーミスタの種類一覧を示します。
お使いいただく温度環境と合致したサーミスタを選定してください。
図1 NTCサーミスタ 品種一覧
次にご使用いただく環境や取り付けに応じた形状を選んでください。
図2に形状におけるサーミスタの品種一覧を示します。
サーミスタ | 封止構造 | 実装方法 | 形状 | サーミスタのシリーズ名 |
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チップ | ガラス封止 | リード線タイプ | ラジアルタイプ | NTサーミスタ |
アキシャルタイプ | CTサーミスタ | |||
面実装 | チップタイプ | KTサーミスタ | ||
樹脂封止 | リード線タイプ | ラジアルタイプ | AT、AP、ETサーミスタ | |
フイルム状タイプ | JTサーミスタ | |||
薄膜 | ガラス封止 | 面実装 | チップタイプ | FTサーミスタ |
SEMITECのサーミスタは大別すると製造方法でチップと薄膜に分類されます。
チップは、サーミスタをセラミックの焼結技術を用いて焼結体を作りサイコロ状にしたものです。
薄膜は半導体製造技術の薄膜作成技術を用いてセラミック基板の上にサーミスタ薄膜を形成したものです。(こちらはSEMITEC独自の技術となっています)
また耐熱など、使用環境に応じサーミスタの素体をガラスや樹脂で封止しています。
その他、基盤に実装する面実装タイプやラジアルタイプ、ご使用いただく際に取り付ける環境やサーミスタセンサに加工する際に適したラジアルタイプやアキシャルタイプのサーミスタもお選びいただけます。
なお、サーミスタセンサの形状に関してはサーミスタセンサカタログをご覧ください。