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パワーサーミスタ D2

パワーサーミスタ D2

パワーサーミスタは、NTCサーミスタ(Negative Temperature Coefficient Thermistor)の、通電による自己発熱により温度が上昇する事で急激に抵抗値が減少する特性を応用した製品です。 製造コストの低減に成功し従来のパワーサーミスタに比べ廉価です。
■取得規格 ●UL1434 File NO.E92669 ※1D2-22を除く

SEMITECのパワーサーミスタはRoHS対応しています。

用途

スイッチング電源、アダプター、液晶TV、プラズマTV等、エアコン等家電機器、DVDプレイヤー、ミニコンポ、液晶プロジェクター、ホームシアター、複写機、パソコン、プリンター、OA機器等、遊戯用電源、その他。

形式

外形寸法図

定格

型名
Parts No.
ゼロ負荷抵抗
Rated Zero-Power Resistance
R25(Ω)
(±15%)
※公称B定数
Rated B-valu
B25/85(K)
(±15%)
使用温度範囲
Category Temperature range(℃)
□□D2-05 5〜20 2650〜2800 -50〜150
□□D2-07 5〜22 2800〜2900 -40〜160
□□D2-08 5〜20 2700〜2900 -50〜170
□□D2-10 2〜16 2800〜3000 -40〜160
□□D2-11 2〜20 2650〜3000 -50〜170
□□D2-13 1〜16 2650〜3050 -50〜200
□□D2-14 2〜16 2800〜3000 -40〜160
□□D2-15 1〜16 2650〜3100 -50〜200
□□D2-18 4〜47 2900〜3450 -50〜200
□□D2-22 1〜6 2800〜3000 -50〜200

※参考値 Reference
※仕様詳細は、パワーサーミスタカタログをご参照ください。

使い方

パワーサーミスタは、温度に対するNTCサーミスタの抵抗温度特性を利用し、電源投入時には大きな抵抗値で突入電流を抑制し、回路中の部品を保護する部品です。

また定常運転状態では自己発熱によって低い抵抗値になり、回路に効率良く給電することが出来ます。

回路に突入電流抑制用として抵抗器を使用した場合、回路の定常動作時には抵抗器による大きな電圧降下と電力ロスが発生してしまいますが、抵抗器をパワーサーミスタに置き換えることで、NTCサーミスタが持つ温度が上昇すると抵抗値が減少する特性によって、定常動作時はNTCサーミスタの自己発熱により抵抗値が減少し電力ロスが非常に小さくなります。このことで、パワーサーミスタは省エネルギー、CO2削減に大きく貢献する製品ということが出来ます。

全波整流回路用途にパワーサーミスタを使用する場合の一般的な回路例を図1に示します。
図1では、パワーサーミスタは全波整流回路(ブリッジダイオード)の前に使っていますが、
全波整流回路の後に使用しても、性能上変わりありません。パワーサーミスタは回路内の突入電流が流れる箇所に使用してください。

・図1 パワーサーミスタの使用回路例

図2に、例として回路に流れる突入電流と、パワーサーミスタを使用した際に突入電流を抑制した電流波形を掲載します。

 

・図2 パワーサーミスタ使用時の突入電流抑制例
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