本センターでは、新たなセンサを創る「開発部門」と温度センサの核となるサーミスタの開発を行う「技術部門」を中心に、新製品開発およびお客様への提案を推進しています。
それを可能にしているのが、最新の解析装置や実験設備を中心とする研究開発環境と、しなやかな発想を持ったエンジニアたちです。
特にニーズを生み出す研究開発の領域では、エンジニア自らが将来生まれるであろう未知のニーズを創造し、その実現に向けた独自の製品開発にあたっています。また、研究機関や大学との共同開発も積極的に行い、未知の技術開発に向け多角的で果敢な挑戦を行っています。
開発・提案におけるもう一方の活動は、お客様の構想をエンジニアが直接確認し、お客様と技術連携しながら、そのニーズに応えた独自の製品づくりを進めるもので、ここでも専任のエンジニアおよびセールスエンジニアが集中して製品開発に当たっています。
身の回りにある、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)時代。
今までインターネットとは無縁だったモノがインターネットにつながり、遠隔からの認識や計測、制御、モノとモノの相互通信も可能になってきています。自動運転や交通インフラなどの安全確認、遠隔医療、生産ラインの自動化や事前故障検知など、それらを実現するのに必要な情報を得るため不可欠なのがセンサです。
センサは私たちの生活を豊かにしてくれることはもちろんのこと、例えば温度センサの活用は、エアコンや冷蔵庫などの温度制御を的確に行うことで、省エネに大きく貢献しています。そしてこの様なエネルギー資源の有効活用は、地球温暖化の抑制につながるカーボンニュートラルの実現へ向け、なくてはならない存在なのです。
そういった時代に向け、わたしたちは様々なセンサの開発に挑戦し続けています。わたしたちは今までも、他にはない独自かつ独特のセンサを開発してきました。ファインセラミックス技術と半導体技術を融合させて生まれた薄膜サーミスタ(温度センサ)はまさに既存の常識を破った独特なものでした。
これまで培ってきたファインセラミックス技術や半導体技術を探求し続け高めていくことはもちろんのこと、更に新しい技術や新しい素材を取り入れた製品開発を行う挑戦も、継続してまいります。
その活動の一環としてわたしたちは国の研究機関や大学の研究室とも積極的に共同研究開発を行っております。世の中にない新しいセンサにつながる新しい素材、新しいセンシング手法など、今までの温度センシングデバイスに限定しない開発にも果敢に取り組み、社会実装することで社会に貢献していきたいと思っております。
SEMITECは未知なるものを追い続け、これまでにない全く新しいセンサの創出を使命に、センサ開発に挑戦し続けて参ります。